私の実家の母親は脳梗塞で倒れた後、病状が安定したのでリハビリテーション病棟に転院しました。
ここでは、治療よりも退院後の自立のためのリハビリを主にしてくれています。
当初、左手が動く気配もなく、半身不随になるのではないかと思っていた母親ですが、リハビリの効果は絶大です。
約20日間の入院・リハビリで左手が上がるようになってきました。
それだけではなく、少しですが物も掴めるようになっていました。
こんな短期間でここまで病状が好転するとは思っていなかったので、正直びっくりです。
では、そのリハビリテーション病棟ではどのようなことをしているのか。
このリハビリテーション病棟は介護保険ではなく後期高齢者医療保険が適応されています。
介護保険と医療保険でリハビリの内容が違うのか考えるのもいいことではないかと思います。
食事はみんなで食べるんです
普通、病院に入院した場合の食事はそれぞれのベッドで個別に食べる、というものです。
ところがこのリハビリテーション病棟ではデイルームと呼ばれる部屋があって、そこで一緒に食べるんです。
それぞれの患者さんの指定席があって、机の隅に名前が書かれたテープが貼ってあります。
これはその病棟によって異なると思います。
でも、どのようなことでもリハビリになるという考え方の病棟です。
ということは、どの病棟でも同じようなシステムになっているのではないかと思います。
食事のあとは口をゆすいで、備え付けてあるテレビを見ることも可能です。
半分くらいの人は自分の病室に戻っていましたが、デイルームで塗り絵をしたり、テレビを見たりしている人もいました。
こういう部分は病院というよりも介護老人福祉施設や有料老人ホームに近い部分があるのではと思ってしまいました。
他のリハビリテーション病棟を見たことがないので一概には言えませんが、デイルームは明るくて、病院という雰囲気はほとんど感じないのが印象的でした。
リハビリは1日に3回あるんです
私の母親の場合、転院した直後はリハビリが1日に2回でした。
それが1週間ほど経ってから1日に3回に増えました。
午前中に1回、午後から2回という内訳です。
お昼前に1回目が終わり、昼食後すぐに2回目。
帰ってきて一服してから3回目のリハビリに呼ばれるという感じです。
その間に入浴もあるので、かなりハードな生活だという感じがします。
もっとも、それだけリハビリをしているおかげで動かなかった左手が動くようになっているんです。動かすということの重要性を実感しましたね。
食事もゆっくりではありますが自分ひとりで摂ることができます。
しかし、1日3回、1回1時間のリハビリは体力的に負担があるのも間違いないようです。
3回に増えてからちょっと疲れたような顔をする時が多くなっていました。
でも、慣れてくるとそうでもないので、最初だけ注意していればいいかな、という感じです。
なにより、スタッフがついているので、おかしいと思ったらすぐに対応してくれます。
在宅でのリハビリはそのあたりが不安ですよね。
この1日3回・3時間のリハビリを続けて、少しでも自立した生活を送ることができるようになればいいと思っています。