介護保険でデイサービスを利用することは「介護予防通所介護」とも呼ばれています。
これは自宅ではなかなかできない生活機能の維持向上のための体操や筋肉トレーニングなどが日帰りで受けられます。
もちろん、食事・入浴などサービスも含まれています。
大体、朝の9時ごろに迎えに来てもらい夕方の4時ごろまでデイサービスで過ごします。
母親は最初、デイサービスを利用するということに抵抗を感じていました。
理由は「年寄りになってような気がする」ということ。
たしかに高齢者ばかりで集まっているのでそう思うのも当然かもしれません。
でも、90歳になってから利用しようという意思をみせてきました。
本人の気が変わらないうちにと手続きを申請してサービスを利用するようになりました。
結果、本人は楽しんで週に2回のデイサービスを利用しています。
では、デイサービスではどんなことをしているのか。
案外、知らないこともあるのではないでしょうか。
もっとも、これは私の居住している市町村での話です。
他の市町村では違う部分もあるのが当然です。
ですので、細かいことはそれぞれの市町村にお問い合わせください。
いくら近所でも送り迎えがお約束です
私の家から利用しているデイサービス(包括支援センター)までは、歩いて5分ほどの距離にあります。
ですので、デイサービスまで職員が家まで送り迎えをしてくれるとことに抵抗がありました。
もっとも、ケアマネージャーの言い分も分かるんです。
もし、家から包括支援センターまでの道中で事故にあったらどうするのだと。
それを言われると、いくら近くても送り迎えをしてもらわなければいけない。
このことは理解せざるをえませんでした。
大体、9時過ぎに車で迎えに来てくれます。
コースも決まっているので、送迎の車の中でも話に花が咲いているみたいです。
私は普段、パートに出ているのでめったにお見送りはできませんが、いる時はお見送りとお出迎えです。
このあたりは幼稚園や小学校低学年の児童と同じですね。
基本的な体調チェックと口腔指導が受けられます
デイサービスにつくと、血圧のチェックがあります。
これはその日の体調を知るうえで必要なことなんでしょうね。
デイサービスでは体操などもしているので、血圧が高いと参加できないようです。
でも、それ以外の手遊びなどはできるので、楽しんでいるみたいです。
簡単な頭の体操(クイズなどです)をしたり、ゲームなどで楽しんでいます。
それ以外に頻繁に水分の補給があります。
高齢者は自分ではのどが渇いたという自覚が低いので、これは本当に助かります。
もっとも、あまりにもお茶の時間の回数が多いから飲みきれない、と言っていました。
他にも昼食後の歯磨き、月に一度ですが口腔指導もあります。
高齢者にとってこれは大切なことですよね。
また希望者は入浴することもできます。
自宅では介助が必要で入浴しにくい人にとってはこのサービスは嬉しいものですよね。
他にも時候にあった楽しみがあります
基本的な生活機能の維持向上のための体操や筋肉トレーニングだけではなく、デイサービスでは時候にあったサービスもあります。
春ならお花見、秋なら紅葉狩りという感じでしょうか。
先日は早めの敬老会ということで、近隣の認定保育園の子供たちとの交流もありました。
認定子供園の子供たちにしても高齢者と触れ合える時間って大切ですよね。
高齢者にしても孫の様な年の子供と一緒に過ごす時間は楽しいです。
その日のことは新聞にも載っていました。
写真にはいきいきした様子の子供と高齢者が写っていたんです。
やはり、こういった楽しみは個人ではなかなか企画できませんよね。
デイサービスを利用する利点の一つだと思います。
思い切って利用してみるものです
介護サービスを利用するというのは、高齢者にとってハードルが高いことだと思います。
また家族にしてもいろいろな手続きがあるので、構わないんじゃないかと思ってしまう面もあるでしょう。
でも、そういう手続きの煩雑さを差し引いても、介護サービスを利用するメリットは十分にあると思います。
なによりも高齢者が自宅に閉じこもることが減ります。
つまり、自立しようという意識が少しずつでもついてくるんです。
外に出ていろいろな人と触れ合ったり話したりする。
これは認知症の予防にもなりますよね。
要支援の判定を受けないと利用することはできませんが、まずは要介護申請を提出することから始まるんです。
これを面倒だからとしなければ、資格があってもサービスを利用することはできません。
市町村で気軽に相談できるのですし、利用できるかもと思ったら相談することが大事ですね。