介護保険を申請する3つのステップ

介護保険はそのままでは何もできません。
高齢者の暮らしを支えたり、同居している家族の介護負担を減らすためには「介護サービス」を利用しないといけません。

でも、何もせずに受けられるわけではありません。申請が必要なんです。
この申請には、いろいろと準備しないといけないということが、母親の介護の中で分かってきました。

ですので、ここでは介護サービスを受けるための申請方法について説明したいと思います。

ステップ1:地域の役所か支援センターで相談

介護サービスについての相談や申請の窓口としては、住まいのある市町村の「福祉課」になります。

自治体によっては「介護保険課」「高齢者支援課」など名称が異なるので悩むかもしれません。
でも、役所の総合窓口にいけば、手続きができる部署を教えてくれます。

また、役所以外でも相談できる場所があります。
それは「地域福祉センター」と呼ばれるものです。これもお住まいの市町村によって名称が異なると思います。
「地域包括支援センター」という場合もあるようです。

私の住んでいる自治体では「地域福祉センター」と呼ばれる場所が社会福祉法人として活動しています。このセンターでは社会福祉士介護支援専門員(ケアマネージャーとも言います)が常駐しています。

つまり、介護や支援に熟知したスタッフが相談にのってくれるのです。
なので、市町村の「福祉課」よりも相談しやすいかもしれません。

ステップ2:要介護認定申請書の提出

介護サービスを受けようと思ったら、要介護認定の申請をしないといけません。
申請する時は以下の書類を用意して役所または地域福祉センターの窓口に提出してください。

要介護認定申請書

私は地域福祉センターの窓口でもらってその場で記入しました。
書き方が分からなくても、どこを書けばいいのかちゃんと教えてくれるので間違えていないかと不安になりません。

最近ではHPからダウンロードできる自治体も増えているので、自宅で書いて提出しても問題ありませんよ。

介護保険被保険者証

65歳の誕生日を迎える前に、市町村から郵送で送られてくる証書です。
私の住んでいる自治体ではピンク色ですが、白やグレー・水色という自治体もあるようです。

介護サービスを受けようと思ったらこれがないと受けることができません。
なので、大切に保管しておくようにしてください。

その他

私は地域福祉センターの窓口で書いたので、被保険者番号や個人番号は記入しませんでした。
でも、自宅で記入して持っていく場合はマイナンバーと免許証などの身分証明のできるものは必要だと思います。

私は免許証は常時携帯しているので、特に持っていくという意識はありませんでした。
でも、役所や金融機関に行くときは、身分証明できるものは常に持っていないと不安ですよね。

ステップ3:一次判定・二次判定が待っています

申請が受理されると、介護サービスを受ける本人との聞き取り調査があります。
市町村の職員が直接自宅まで出向き、心身の健康状態などのヒアリングをするわけです。

この調査結果をもとに、コンピューターによる一次判定が行われます。
続いて、医師が作成する「主治医意見書」をもとに二次判定が行われます。

この主治医意見書を書いてもらうために、問診票を作成しないといけません。
この用紙は主治医のいる病院に相談すれば出してくれます。
要介護認定申請書は住所や名前などだけだったので書きやすかったのですが、この問診票が曲者でした。

いろいろな段階の患者すべてに共通している書式なので、記入しにくい設問がたくさんありました。
なので、このときは主治医のいる病院の「地域医療連携室」というところに行って、相談しながら記入しました。

この地域医療連携室も「地域医療センター」という名称の場合があります。
こちらにも社会福祉士や介護支援専門員が常駐しています。また、病院なので看護師も常駐しています。ここが地域福祉センターとは違うところでしょうね。

介護サービスの申請お疲れさまでした!

ここまでの手順で、無事に介護サービスを利用するための準備はできました。
もっとも、申請が受理されるまでに30日ほどの日数が必要です。

そして、申請したからと言って確実に認定されるわけではありません。
ヒアリングと主治医意見書をもとに判定される、介護度があるからです。
この介護度については、別のところでお話ししようと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございました。
介護サービスの申請をするステップが少しでもわかっていただけたでしょうか?
だとしたら、嬉しいです。

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